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スラブ面積が狭くなれば、それだけたるみが出にくくなり、重い衝撃による振動を小さく抑えることができるのだ。つまり遮音性能を見る場合は、スラブ厚だけでなく、広さも含めて総合的に考えていく必要があるということである。なお、スラブ面積は部屋の広さとは一致していないことが多いので、図面を見て柱、梁、構造壁に囲まれている面積を測る必要がある。以上はコンクリート・スラブの上にカーペットなどを直接張った『直張工法』の遮音性能である。
このほかに床を二重にしているものもあるので、次にそれを見ることにしよう(図表51⑥)。床の構造をチェックする。二重床は『根太床工法』と『置床工法」が代表的だ。根太床工法はスラブの上に根太(横木)を置き、その上に合板などを張ったもの。五〇年代から六〇年代の公団住宅で多く採用されたが、根太がきしむなどの難点があり、最近はほとんど見かけなくなった。置床工法はスラブの上に防振ゴム付きの支持ボルトを置いて、その上に合板などを張ったもので、これが最近の主流となっている。
この工法で二重床にする主な目的は、給排水管やガス管、電気・電話回線を通す場所を確保するためである。そもそも遮音性能をアップさせるためというわけでなかったこともあり、むしろ遮音性能を考えるなら直張工法のほうが優れているのではないか、といった見方をする専門家もいるくらいだ。実験報告でも、軽衝撃音と重衝撃音ともに置床工法が優れているという計測結果がある一方で、逆に置床工法では上部床の振動がスラブとの間にある空気層で増幅されて、もっと音が大きくなったという報告もある。
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浴室の隣りが浴室であれば、同時に風呂に入っていても、シャワーの音などさほど気にならないものだ。ところが、敷地の形状などの関係から、必ずしも左右対称形になるケースばかりではない。自宅の寝室が、隣接住戸では浴室やトイレという場合が起こり得るのだ。
界壁を厚くしたりプラスターボードを張ったりして遮音対策を行っていないと、深夜寝ているときに、隣り住戸の浴室やトイレで水を流す音が聞こえてくることがある。購入する住戸を選ぶときには、自分の住戸の間取りばかり見ていないで、隣り住戸の間取りにも気配りすることだ。これは上下階の住戸でも同じことがいえる。通常は同一間取りになっているものだが、特に最上階とその下の住戸とでは違う場合が往々にしてある。
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